こんにちは!
練馬のピラティス&ヨガスタジオOlulu-オルル-です。
先日、ニヤマ(日常生活ですべきこと)と、ヤマ(日常生活で自制すること)についてを実践法とともにお伝えしてきましたが、今回はアーサナ、プラーナヤーマ(アーサナを行う上での教え)プラティヤハーラ、ダラーナ、ディアナ、サマディ(ヨガの最終段階に向かうための教え)についてお話ししていきます。
呼吸が深まると心と身体がみるみる変わる!
アーサナ(坐法)
ヨガで行うポーズのことです。安定してアーサナができるように日々練習をするということですが、普段に活かすこともできます。
特にデスクワークの方は、長時間座っていると段々と猫背になってきて、身体が固まり呼吸も浅くなりがち。アゴを引いて膝を閉じ、骨盤を立てて肩の力を抜きましょう。正しい姿勢はヨガをしている時だけでなく、普段から意識することで身につきます。呼吸も快適になりますので是非お試しください。
プラーナヤーマ(調気)
生命エネルギーをコントロールするという意味で、呼吸を整えることで全身のエネルギーを整えていくことが目的です。
私たちは普段当たり前のように呼吸をしていますが、無意識に行っていますので、実際にはそのほとんどが、浅かったり口呼吸になっていることが多いです。正しい姿勢で深い呼吸をすることにより、自律神経のバランスが整います。また、酸素をたくさん取り込むことで疲れにくくなったり、血行も良くなって身体が温かくなります。
忙しくてストレスが溜まりやすい方は、少しでも自分と向き合う時間を作って深い呼吸を意識してみてください。また安眠効果もありますので、寝る前などにもおすすめです。
プラーティヤハーラ(制感)
五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)をコントロールすることで、心を安定させることです。五感は全て外側から感じる感覚で、直接心に影響をもたらします。
例えば、人から嫌なことを言われてついカッとなり、思ってもいない暴言を吐いてしまった。
また、ネットの情報に影響されやすい方は、感情の波が激しいため冷静な判断がしづらいです。いきなり感情をコントロールすることは難しいと思いますが、常に今自分がしていることに意識を集中させることで、外側からの情報を感じにくくなっていきます。
プラティヤハーラを身につけると、自分を客観視することができ、物事を冷静に捉えることができるようになります。
ダーラナ(集中)
一点に集中することで、雑念を無くしていきます。瞑想に入る始めの段階です。
ヨガでは、より集中しやすくするためにスタジオの照明や、インストラクターの話す速度などに気を配っています。日常生活でいえば、自宅だと他のことに気を取られがちなので、カフェで仕事や勉強をする方も多いです。
スマホが普及してからは、マルチタスクで作業をすることが当たり前になりつつあり、それは一見効率が良いかもしれませんが、意識が色々なところに向いていると思考が働きづらくなり、ダラダラと時間だけがかかります。反対に、ひとつのことを集中して行った時は、意識がそこだけに向かうため短時間でも充実した内容のことができるのです。
つい色々なことに気を取られてしまいがちな方は、一日の中の30分は読書だけをする時間をつくるなどして、集中力を高める習慣を付けてみてください。
ディヤーナ(瞑想)
ダーラーナが更に深まった状態です。瞑想状態になることで頭の中が整理され、クリアになります。
集中したい時につい他のことを考えてしまい気が散りやすい方や、起きてもいないネガティブなことを考えてはクヨクヨしてしまう方などは、瞑想をすることでそういった思考パターンから開放されます。
方法としては、スマホや気が散るようなものがない空間で、目を閉じて一定時間呼吸に集中したり、キャンドルの炎をじっと見続けたりなどがありますが、はじめはヨガスタジオなどでインストラクターのガイドの元やられてみるのをおすすめします。
瞑想状態になるのは正直簡単なことではありませんので、なかなかできないからと言って自分には向いてないと思わず、続けてみることで変化がでてきます。
サマディ(三昧)
ヨガの最終目的で、悟りを意味します。
心に迷いや雑念がなく、執着のないフラットな状態。物事を俯瞰で見ることができるので、自分のことも冷静に判断できるようになります。
ここまでの段階を経てようやく到達できるものになりますので、決して容易なことではありません。焦らず続けることが大切ですし、そこに向かっていく過程が重要です。
まとめ
大切なのは今の自分を受け入れて肯定すること
深い呼吸や集中力は、心の波を沈め、穏やかで冷静な自分へと導いてくれます。
雑念がある自分を否定するのではなく、そんな自分に気づき、受け入れてあげることが大事です。是非毎日の中に八支則の教えを取り入れてみてくださいね。