こんにちは!
練馬のピラティス&ヨガスタジオOlulu-オルル-です。
ヨガの効果は身体だけでなく、リラックスできたり、気持ちが軽くなったりと、心にも良い効果感じる方も多いと思います。はじめはヨガを実践するところから入った方も、さらにヨガについて深めることで、ヨガに対する向き合い方や、日常生活までも良い方向に変わっていきます。
その際に是非知って頂きたいのが「ヨガの八支則」です。八支則とは、ヨガの哲学書「ヨガ・スートラ」に書かれたヨガの基本となる教えのことで、サンスクリット語で「8本の枝」を意味します。これはヨガを快適に実践するための段階、行法を示したものです。ヤマ、ニヤマ(ヨガマットの外、すなわち生活上での教え)アーサナ、プラーナヤーマ(アーサナを行う上での教え)プラティヤハーラ、ダラーナ、ディアナ、サマディ(ヨガの最終段階に向かうための教え)の8項目、3つのカテゴリーとなっています。
今回はこの八支則の中から、はじめの項目であるヤマの教えについてと、それを生活に取り入れる方法をお伝えしていきます。
ヤマの教えは社会の中で生きる自分自身を見つめ直すきっかけにも
ヤマ(禁戒)
1.アヒンサ(非暴力)
暴力と聞くと、多くの方は言葉の強さから、自分は暴力なんて振るわない!と思うと思います。しかしここで言う暴力とは、怪我をさせるような暴力だけでなく、言葉や態度による精神的な暴力、さらに自分自身に対する暴力も含まれています。特に今はSNSを使って、誰でも匿名で自由に発言することができる時代。軽い気持ちで発した言葉が誰かを傷つけていないか、よく考えてみましょう。
また自分自身に対しては、忙しいからと睡眠や食事を疎かにして、身体に無理をさせてしまうことも自分を傷つけている行為です。日常の中で心当たりがある方も多いのではないでしょうか?
アヒンサの教えは自分自身、そしてまわりの人を思いやり、大切にするという生き方につながります。
2.サティヤ(嘘をつかない)
自分にも他人にも正直に誠実であることという教えです。人を騙す嘘はもちろん、見栄を張ったり、自分の気持ちを押し殺して我慢をするということも含まれます。
例えば、上司から明らかに理不尽なことを言われて言い返したかったが、立場上それができず我慢をしてしまった。
また近年よく聞くことですが、マッチングアプリやSNSで自分を現実より良く見せたいあまり、写真を過剰に加工してしまうこと。これらの行動は結果的に、自分を苦しめることに繋がります。
サティヤの教えは、本来の自分として正直に生きることにも繋がります。
3.アスティヤ(不盗)
盗むというのは、物理的に盗まないということだけではなく、人の時間を奪わないこともこれにあたります。
例えば待ち合わせに遅刻することで、相手の大切な時間を奪うことになります。また、相手の話を遮って、自分の話を長々としてしまうこともそれに当たります。思いやりの心を持つ、自己中心的にならないこと。
時間は誰しも有限で、返すことができません。それを理解した上で生活することで、時間の使い方や人間関係もさらに良くなります。
4.ブラフマチャリア(禁欲)
性欲や物欲などのあらゆる欲に振り回されて、無駄にエネルギーを消耗しないように気をつけること。食欲、睡眠欲など、欲と言ってもすべてが悪いことではなく、むしろ生きる上で必要なことも多いです。しかし、一時的な自分の欲望に任せて行動することで、本当に必要なものの見極めができなくなります。
例えば、食欲に任せて好きなものを食べたいだけ食べていたら、その時は満たされると思いますが、結果として必要以上に体重が増えたり、自分にとっての適切な食事量や栄養素が分からなくなってしまいます。欲まみれにならないように、日頃からこれは本当に自分に必要なのかを考えてから行動するクセをつけるようにしてみましょう。
5.アパリグラハ(不貪)
必要以上に執着しないこと。
例えば、旦那さんやパートナーに執着し過ぎた結果、常に連絡がないと不安になったり、浮気を疑ったりと、相手を失うことへの不安感に襲われ、愛情が怒りや嫉妬へと変わってしまいます。行き過ぎた執着は、悪い感情を生み出しがちです。執着している時は、まわりが見えなくなりがちですが、執着から開放されることで気持ちがとても軽くなり、案外それが自分には必要ではなかったものだったと気づくことがあります。物だけでなく、心の断捨離をすることも大事です。
まとめ
「ヤマ」の習慣は毎日を生きやすくしてくれるためのヒントがいっぱい。
ダメだと思ってもついついやってしまうのが人間です。最初から完璧には直せなくても、少しずつ心がけることで良い習慣は身につき、自分自身を楽にしてくれます。是非毎日の生きるヒントにしてみてくださいね。