こんにちは!
練馬のピラティス&ヨガスタジオOlulu-オルル-です。
ヨガを深める上で知っておきたい哲学である「ヨガの八支則」は、ヨガを快適に行う上で実践すべき8つの教えです。前回はその中の「ヤマ」についてお話ししましたが、今回は「ニヤマ」についてわかりやすく紐解きながら、それを日常にどう取り入れていけばよいかをお伝えしていきます。
あなたをきっと成長させてくれる。習慣にしたい「ニヤマ」の教え
ニヤマ(勧戒)
1.シャウチャ(清浄)
自身の心を綺麗に保ち、身だしなみや自分が過ごす空間を清潔に整えること。
例えば、
・ 朝起きたらすぐに布団を畳んだりベッドを整える。
・ 使ったものは決まった場所にしまう。
・ 帰って来たら玄関の靴を整える。
など、毎日の中でルーティンにしやすいことが多いかと思います。
身の回りを綺麗に保つとは、ネガティブな思考や他人に対する嫉妬心などを排除することにも繋がり、自分も周りの人も気持ちよく過ごすことができます。
2.サントーシャ(足るを知る)
ヨガのレッスンでインストラクターから、「ヨガは人と比べないことです。」と言われたことはないでしょうか?
自分自身と向き合い、他人と比べない。今自分が置かれている環境や状況に感謝し満足すること、という教えです。
他の人はこのアーサナが出来ているのに、自分は身体が硬くてできない。と落ち込むより、今日はここまでできた!と思うほうが気持ちが良いですよね。他の人と比べるのではなく、自分自身に意識を向け肯定してあげることもヨガをする目的のひとつです。
生活の中で例えると、SNSで人の素敵な生活を見ては、羨ましく感じてしまう。人と比べたり、外側ばかりに意識を向けてしまうことは、今の自分自身に対して否定的な感情を生みやすくし、小さな幸せを感じにくくなります。そうではなく、自分自身や置かれた環境に感謝の気持ちを持つことで、自己を肯定する考え方を養っていきましょう。
3.タパス(苦行)
苦行と聞くと、断食をしたり、滝に打たれるようなイメージが浮かぶかもしれませんが、それだけではなく、自分にとって苦手なことや困難な状況であっても、それを自分が成長する上で必要な過程として受け入れ、乗り越えること、という教えです。
ヨガのアーサナにはバランスや逆立ちなどの、最初は少し恐怖心や苦手意識を持ちやすいものがあります。怖いしできなかったら恥ずかしいからと、やらない方がその時は楽だと思いますが、練習を続け、できるようになった時、達成感や気持ちよさを体感することができるのです。
ついついその場の楽な方を選んでしまったり、物事を続けることが苦手な方は、是非タパスを心がけた生活を実践してみてください。
例えば、
・二度寝をしないで早起きをする。
・エレベーターやエスカレーターを使わず階段にする。
・ 職場の苦手な人に、毎日自分から挨拶する。
など、苦手だと思って避けてきたことも、やってみることで得られることや、自分の成長にも繋がります。
4.スヴァディアーヤ(学習)
自分のことを成長させてくれる書物を読むこと。
学び続けることは、人生をよりよい方向へと導いてくれます。仕事に関する知識を深めたり、新しいジャンルでもいいと思います。学びは自分に新しい気付きをくれ、知識を増やして自分の可能性を広げてくれます。
5.イーシュワラ・プラにダーナ(信仰)
神に信仰心を持ち、祈りを捧げることです。
こう聞くと、何となく宗教的なイメージを持たれるかもしれませんが、神とは自分以外の全てのことを指します。家族、友人、自然、物などの全てです。それらに対して慈しむ心を持ち、受け入れるということです。
例えば、家族のためを思って栄養バランスを考えた食事を作っているのに、美味しいと褒めてくれないし、残されたので、「せっかく私が作ったのに!もう食べなくていい!」と怒ったとします。
それは、家族を思う気持ちの他に、料理を作った自分に対しての見返りを求めてしまったから出てきた感情です。人は思うようにいかないと、つい何かのせいにしてしまうことがありますが、過度な期待や見返りは、ストレス感情を生みます。
サーフィンをしに海に行って、波が荒れていたからといって「自分がせっかく来てあげたのに!」と海に向かって怒らないですよね?
神様に感謝はしても、願いを叶えてくれなかったといって怒ることはしません。それは自然や神様が、自分中心の存在ではないということを知っているからです。それと同様、何事も自分中心に考えず結果を受け入れていくことができれば、心穏やかに生活することができるでしょう。
これは実際なかなか難しいことかと思いますが、食事が食べられたり、住む家があること、家族が無事に帰って来たことなど、身近なことに感謝することから始めてみてください。
まとめ
「ニヤマ」の教えは自己肯定力を高めて可能性を広げてくれる
いかがでしたか?良いとはわかっていても、なかなかできていなかったことも多かったのではないでしょうか?
ただ、できていないからといって自分を責めるのではなく、これらを心がけていこうと思うことがまずは大事です。そしてそんな自分を肯定し、褒めてあげてくださいね。