こんにちは。ピラティス&ヨガスタジオOluluです。
先日、ヨガとピラティスの特徴と違いについて書きました。今日は、その中の呼吸にフォーカスしていこうと思います。
ヨガでもピラティスでも呼吸がとても大切と言われていて、レッスンでも呼吸を意識しながら、呼吸の流れに誘導されるようにカラダを動かしましょうとお伝えしているかと思います。それは、呼吸がココロとカラダをつなげる役割をしているから。呼吸とココロの動きは連動していて、興奮していたり怒ったりしている時は、呼吸は浅く早くなります。逆にリラックスしている時は、呼吸は深くゆったりするのがその表れです。
また、呼吸に意識を向けていると、自然と集中することができます。(吸う・吐くに穏やかに集中して行う呼吸をガイドとした瞑想もあります)いつもは外からの刺激に反応してしまうけれど、レッスン中に呼吸に意識を向け、集中できると、沸き起こった感覚に気づくことができたり、爽快感を感じることがあるかと思います。
ヨガでもピラティスでも、呼吸が大切なのは同様なんですが、呼吸の仕方は大きく異なります。呼吸とココロの動きが連動していると書きましたが、本当にそうで、ピラティスの呼吸法である「胸式呼吸」はまさにエクササイズ向き!気持ちがハイテンションになり、王様のような気分になります。(力強くマッチョな感じで、太陽みたい。)一方、ヨガの呼吸法である「腹式呼吸」は、リラックスや瞑想向き!お腹の動きが波の動きのようで穏やかな気分になります。(優しい丸い感じで、月みたい。)
■ヨガの呼吸:基本的に腹式呼吸、鼻から吸って鼻から吐く※リラックスを促すため、意識的に口からハァーと吐くこともあります
■ピラティスの呼吸:胸式呼吸、鼻から吸って口から吐く
「腹式呼吸」
簡単に言うと、吸う息でお腹が膨らみ、吐く息でお腹が凹む呼吸の仕方です。寝ている赤ちゃんを想像してみてください。あのリラックスした気持ちよさそうな呼吸です。詳しく言うと、吸う息で肺を満たし横隔膜が下がってお腹が膨らみ、お腹の下から上へ引き上げながら(骨盤底筋→横隔膜)息を吐き出していきます。
「胸式呼吸」
簡単に言うと、お腹を凹めたまま、胸で行う呼吸の仕方です。詳しく言うと、肋骨を動かして空気の出し入れをする呼吸法です。お腹は引締めたままで、骨盤底筋や横隔膜は上下には動かず、骨盤底筋は常に引き上げた感覚になります。
どちらの呼吸がいい・悪いではなく、うまく使い分けられるといいのかなと思います。ただ、最近は深く呼吸できない方や逆式呼吸(吸う時にお腹が凹む)が多いのも事実で、その原因は、現在の情報過多、通勤電車、時間に追われる生活、スマフォなど、慢性的で継続したストレスにあるとも言われています。そういった状況下では、呼吸が浅くなり、交感神経が優位になります。その状態が長く続くと、免疫機能も低下し、風邪をひきやすかったり、疲れやアレルギーが出やすくなるので、ヨガのクラスに出たり、意識的にでも「腹式呼吸」をして、積極的にリラックスを促す方向にもっていくのがよいのかなと思います。